偏差値60でそれなりに難関の高校に進学できたと思っていても大学進学で同じように偏差値60レベルの大学に進学できると思ったら大間違いです。同じ偏差値60でも高校受験と大学受験では大違い。偏差値もベネッセ、駿台、河合、東進、すべて全然違います。模試の受験者層と偏差値の差には要注意です。

偏差値01

示したグラフは、同世代全員を対象にして偏差値毎にどれだけの人数割合になっているかを示しています。この同世代全員から、大学進学者は約6割と言われているのが実情です。高校入試の偏差値50レベルなら、大学進学者が約6割なので大学進学6割の中で下位1/6くらいという事になります。

偏差値02
このグラフは、偏差値と上位から数えた割合を累積%で示しています。同世代全てでの偏差値50なら、同世代すべての上位50%ですが、大学進学者が約6割なので前代の母数が上位6割のみとなる大学受験だと、高校受験(同世代全て)で偏差値50の位置なら、大学受験では下位1/6(約17%)という事になります。高校受験で偏差値55なら、大学受験では偏差値50レベルです。

当然、高校受験では大学に進学しない人も含めて世代全てを対象にした試験が実施されるので問題の難易度も成績上位者向けばかりの問題ではありませんが、高校で成績下位の人が大学に進学しない(大学を受験しない)ので模試の難易度も上がり世代の上位6割の成績が分散する難易度になります。大学受験の難易度は超難関校を除けば高校受験の比ではないので成績も分散し下位層が不在なので偏差値も必然的に下がります。偏差値がどれくらいの位置なのか?にも関係しますが、高校受験と比較して大学受験では偏差値が5~10ほど下がると言われています。

法学部04

この表は、偏差値上位の法学部についての偏差値を調べています。
各塾が発表している偏差値ランキングは、受験方法によっても数値が異なるので平均値を使用していますが、塾毎の平均値を計算し偏差値の高い順に並べています。
(別の要件で法科大学院の募集有無についても調べてます)

この表では、明らかなのは、ベネッセの偏差値が高い事。次に高いのが東進。河合と駿台は同じくらいです。偏差値に大きな違いが出る理由はいくつかあります。

ベネッセ:大学を受験しない人も含め模試を受験している。
東進:偏差値はA判定(合格の可能性85%)レベルを想定している。
駿台:駿台全国模試、駿台共通テスト模試で偏差値を平均化しているが受験者層のレベルが高い。
河合:偏差値が2.5刻み(試験方式違いは平均値使用)だが、刻みが大きく難易度が粗い。

ベネッセの模試は、成績下位層の受験者が多く、成績上位層の受験者が少ないと言われています。問題の難易度も成績上位層には簡単すぎる為、難関進学校ではベネッセの模試を受験していません。もしも高校の偏差値レベルが低くても成績優秀で最難関レベルの大学を受験しようと考えている場合は、ベネッセ以外の模試も受験しておく事をお勧めします。簡単な問題が確実に解けても難易度の高い問題が解けなければ最難関大学の受験は戦えないので問題自体の難易度が高い他の進学塾の模試を受験してみましょう。

・偏差値ランクで言われる大学群
東京一工:東京、京都、一橋、東工大
早慶:早稲田、慶応
旧帝:大阪、名古屋、東北、九州、北海道
上理:上智、東京理科
TOCKY:筑波、お茶の水、千葉、神戸、横国
GMARCH:学習院、明治、青学、立教、法政
関関同立:関西、関学、同志社、立命館
金岡千広:金沢、岡山、千葉、広島
5S:埼玉、静岡、滋賀、信州、新潟
産近甲龍:京産大、近畿、甲南、龍谷
南愛名中:南山、愛知、名城、中京
日東駒専:日本、東洋、駒沢、専修
(個人的なイメージでランク順に上から記載)

あくまで私見で文系(特に法学部)のみを想定してランク付けしてますが、価値観も違えば住んでいる地域も異なるので当然ながら人によって判断も異なるはずです。また、文系の場合、私立だと数学を受験科目から除外できる為、国公立の方は、私立文系に対してマウントする場合があるとも聞きますが、理系科目なしとなっている分、他の科目で高得点が獲得できる実力を備えている必要があり難易度が低いという訳ではありません。但し、今後は人口減少も進み大学への進学希望者も減少傾向が予測されている為、難易度の低い大学は入学者が集まらずに経営破綻してしまうリスクがあります。大学へ進学を考えるなら、まずは偏差値50以上(日東駒専、南愛名中、産近甲龍)以上を狙っていきましょう。