画一的な日本社会も徐々に国際社会の流れから多様化が進んできました。コロナ禍で学校に通いづらい、生きづらい日常になった気がします。高校を卒業して大学に進学する人がほとんどかも知れませんが、【高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)】を合格していれば、高校を卒業しなくても大学に進学できます。しかも【高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)】に合格する難易度は、それほど高くないので難関大学を目指せる人なら高校1年生でも合格できます。但し、大学への出願資格を得られるのは満18歳になる年度なので飛び級で入学できる訳ではありません。

【高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)】の受験資格は満16歳になる年度からなので高校入学と同時に出願資格があります。試験は、年に2回で8月と11月に実施されますが、出願の締切時期が早く8月試験なら5月初旬、11月試験なら8月初旬が出願締切です。
詳しくは、文部科学省のサイト「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」で調べましょう。

【大学入試で必要となる書類】
多様化する大学入試ですが、高卒認定は一般入試しか出願資格がない訳ではありません。大学によりますが、学校推薦型以外なら、総合型選抜(旧AO入試)でも出願資格がある大学も多いです。一般選抜なら、国立大学、私立大学ともどこでも出願資格はあります。但し、大学によって提出書類が多少、異なるので注意は必要です。

・出願時に必要になる書類は、必ず各大学の入試要項で確認しましょう。
①合格証書
高卒認定に合格する事で交付されます。出願時にコピー提出が必要な場合があります。
合格証書2
②合格証明書
文部科学省に合格証明書交付願を送付して交付してもらう必要があります。
合格証明書2

③合格成績証明書
文部科学省に合格証明書交付願を送付して交付してもらう必要があります。
合格成績証明書2

大学によって、出願時に必要な書類が②のみ、②+③、①+③など異なります。
大学入学共通テストに出願する際には、①合格証書のコピーまたは②合格証書の原本が必要ですね。
(高卒認定での大学受験なら高校に内申書や卒業証明書を請求しなくて良いのが嬉しいかも)
高卒認定は、高校で取得済みの単位があれば免除科目になる場合もありますが、難易度が高くない事を考えると大学進学を目指してる場合は、全科目とも高卒認定で合格してしまう方がお勧めです。基礎学力として必要だと思います。少なくとも高卒認定に合格レベルでは、大学入学共通テストの得点率は40%にも満たないと思います。大学入試(特に難関大への進学)で必要な学力は、遥かに上のレベルです。高卒認定の合格は、あくまで通過点なので合格してからの努力が大切です。
また、高卒認定からの大学進学以外にも通信制高校、通信制高校に所属し通信制サポート校の塾で大学受験を目指しながら通信制高校を卒業するなど様々な方法で大学受験の資格は得られるので、それぞれ自分に合った方法を選ぶのが良いと思います。みんなと同じ高校卒業ではなく、普通と違って高卒認定とか少しカッコ良いと思ったりもします。