加速する少子化から、財務省が提唱した私立大学の4割削減案というのはご存じでしょうか?
すでに約半数の私立大学が定員割れという実情もあり、財務省は、令和22年までに250校程度減らすべきだと主張してます。逆に文部科学省は、地域人材の供給拠点という観点から一律の縮減に反発していますが、定員割れの私立大学は、財政的にも厳しい状況になる事も予測される事から必然的に大学の統廃合などにより、人口減少が進んでいる以上、大学の削減は既定路線と言えるでしょう。
 これから大学に進学する方は、楽だからと安易に推薦入学で入れる大学に進学してしまうと、卒業した大学が消滅するという残念な事態になる可能性もあるので、大学の将来性も考えて卒業した事が誇れる大学に進学を目指してほしいと思います。
 特に疑問視されているのは、私立大学の約50%に定員割れが発生しているという事です。世間では、Fランと揶揄される大学も多々ありますが、酷い大学では、数学で足し算、引き算、掛け算、割り算の四則演算や英語ではbe動詞の基本的な機能の整理など義務教育(小中学校)、中等教育(高校)段階の授業が行われている例も話題になります。
「学位取得者(大学卒業者)の一定の質を確保するためにも規模の適正化を進めるべき」という当然の結論です。
 私立大学の統廃合や定員削減で4割の大学が消滅するという事は、地方の小規模大学や既に定員割れしている大学など、多数の大学が消滅する可能性があるという事になりますが、MARCH、関関同立、日東駒専、産近甲龍、成成明学獨國武、南愛名中などの大学群を含めて表現しどれぐらいのランク以上の大学だったら生き残れて、どれくらい以下のレベルだと消滅する危険性が高いか考えてみましょう。

 入試難易度やブランド力を基準に「生き残りやすさ」の傾向として整理すると現時点の一般的な傾向であり、個々の大学の財務や地域性によって例外は当然ありますが、ランク別に表現してみます。
「Sランク」早慶上理レベル
生き残り可能性がかなり高い層(統廃合が起きても「大学名自体が消える」可能性は低い)
「Aランク」MARCH、関関同立レベル
入試難易度や志願者数、就職実績、都市部でのブランド力が高く、今後学生数が減っても、相対的には選ばれ続ける側だと考えられます。
「Bランク」成成明学獨國武、産近甲龍、南愛名中レベル
都市圏(首都圏・関西圏・中京圏)の中堅私大群で基本は残るが、学部やキャンパス再編が進みやすい層と言えます。
「Cランク」日東駒専、大東亜帝国、摂神追桃
ボリュームゾーンで明暗が分かれやすい層で「中下位〜ボーダー層」とされる私大群
この層は次のような意味で「分かれ目」になりやすいと考えられます。
首都圏・関西圏など人口集積地にあり、知名度もそれなりにある大学は、再編しつつも「法人・ブランドとしては残る」可能性が比較的高いが、同レベル帯の中でも地方寄りのキャンパス、小規模で志願者が減少している学部などは、キャンパス統合・学部廃止・他大学との統合の対象になりやすいかも知れません。
「Dランク以下」入試偏差値も低く、大学群で表現される事も少ない大学
統廃合・撤退リスクが高いと推測される層で、下位層のローカル大学群として語られるレベルや大学群に入らない無名の地方小規模私大など、すでに数年連続で定員充足率が8〜9割を切っている大学全般など文科省の資料でも、経営状況が厳しく質の担保ができない大学については、学生への影響を抑えつつ、早期に円滑な撤退を促すべきとされているようです。
また、河合塾の調査では、私立大の約6割が定員割れになっており、その多くは下位層・地方私大に集中しています。

 ただ、財務省は、私立大学を2040年までに約4割削減する必要があるという案を示していますが、政府側は「定員割れだけで機械的に判断せず、地域や分野などを踏まえて個別に判断する」と説明しており、大学群や偏差値で線を引く公式な基準はありません。ただし、実際には「定員充足率」「財務状況」「立地」「規模」「地域での役割」などを見て、再編や撤退を促す方針なので受験でよく使われる大学群では表現するのは、乱暴だったかも知れません。
また、進路の安全度を考えるなら「この大学群なら絶対安心」と見るよりも、具体的な大学について
直近数年の定員充足率、財務諸表から見た自己資金の厚さ、借入依存度、地域での中核度合いと競合の有無をセットで見る方が、かなり現実的な判断に近づきます。それでも必然的にSランク、Aランクなどの大学ほど状況が良いのが事実です。
 あと、更に言えば、昔よりも偏差値など序列のランクが上がっている大学、世界の大学ランキング
など将来性の高い大学を選ぶのが良いかと思います。最後に国公立大学に関しては、地方だと難易度もかなり低くなってきてます。税金で運営しているので財政的には問題になりませんが、難易度が低いという事は、将来的に定員割れの可能性も考えられるので統廃合のリスクがないという訳ではないかと思います。

東京一工:東京、京都、一橋、東工大(科学大)
早慶:早稲田、慶応
旧帝:大阪、名古屋、東北、九州、北海道
TOCKY:筑波、お茶の水、千葉、神戸、横国
上理:上智、東京理科
GMARCH:学習院、明治、青学、立教、中央、法政
関関同立:関西、関学、同志社、立命館
金岡千広:金沢、岡山、千葉、広島
電農名繊:電気通信、東京農工、京都工芸繊維、名古屋工業
5S:埼玉、静岡、滋賀、信州、新潟
5山:山梨、富山、山口、山形、和歌山
産近甲龍:京産大、近畿、甲南、龍谷

南愛名中:南山、愛知、名城、中京 
日東駒専:日本、東洋、駒沢、専修
(個人的なイメージの偏差値ランク順で上から記載)

大学群の序列SABC

大学群の序列
※上記の大学群ごとのランク分けは、個人的な印象です。

・QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)
留学生比率、国際教員比率、学部生比率、教員ごとの引用数、学術的評判、雇用主の評判の項目を得点化し評価し総合スコアでランキング化されています。

・世界大学ランキングセンター (CWUR)
教育と研究の成果を向上させるために政府や大学に政策アドバイス、戦略的洞察、コンサルティング サービスを提供する大手コンサルティング組織です。

・Times Higher Educationが発表する大学ランキング
日本国内で注目度が高いのは「世界大学ランキング」「アジア大学ランキング」「世界大学ランキング日本版」「インパクトランキング」の4つです。

・THE世界大学ランキングは、大学の「研究力」に特に着目しているようです。
各大学のデータを「教育力」「研究力」「論文の引用数(研究の影響力)」「国際性」「産業界からの収入」の5分野、13の指標で分析しスコア化し順位付けされています。

・THE世界大学ランキング日本版では、日本の大学のみがランキング化されています。日本版は教育環境や学びの質、成長性に注目し、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野16項目を指標としランキング化されています。教育の受け手となる「学生調査」もランキングに反映されているとの事です。

・THEインパクトランキング
持続可能な開発目標SDGsについて大学が研究や社会貢献活動を通じて取り組んでいるのかをTHEが毎年ランク付けしています。

リセマムのサイトや世界の大学ランキングなど詳しく調べたい方は以下のサイトも参考にして頂ければと思います。日本以外の大学に興味を持つかも知れませんが、、、、







QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)


世界大学ランキングセンター (CWUR)


THE世界大学ランキング 日本版


THE世界大学ランキング(Times Higher Education)


THEインパクトランキング(THE Impact Rankings)