国公立、私立の大学進学者で志願先として最も多い学部系統が、私立文系だと思いますが、文系の中では、割と偏差値が高く難易度が高い傾向になっているのが法学、政治学系です。特に法学部は、文系で最も要領が良く勉強もできる学部と称される事もありますね。
 今回、河合塾の2024年度入試のボーダー偏差値が23/05/29に更新されてましたので、まずは法学系についてボーダー偏差値を大学毎に整理してみました。実際には、難易度は偏差値だけで表現できるわけではなく、特に入試科目数が少ない場合だと同じ大学内でも偏差値が高めになる傾向です。当然ながら、科目が少なければ、それを得意科目としている方が集まり、ボーダー偏差値も上昇傾向になるという事でしょう。今回は、受験方式に関係なく大学毎にボーダー偏差値の平均値からランク化してますので科目数が少ない入試方式のある大学については、配慮して頂いた方が良いかと思います。
(但し、少ないものの一部の夜間学部は偏差値が低めになるため、除外)
 また、法学系をランク化しているので将来的に法科大学院への進学を考えている方々への助言として、偏差値が高い大学であっても法科大学院の募集が停止となっている場合も多く大学進学後にどこを目指すかによっては注意が必要です。最近は、法科大学院で他大学への進学を想定となる「文部科学大臣認定を受けた法曹養成連携協定連携協定」もあります。偏差値上位の難関大を除けば、ほとんどの大学の法科大学院は募集停止の状況なので、その場合は、法曹養成連携協定を締結している大学への進学を次の候補で考えるのが良いかと思います。

S,A,Bランク

C,Dランク
Eランク

Fランク
 近年、人口減少が進んでいるので将来的に確実に生き残るだろう私立大学はどこだろう?と考えた場合、以下の略称などの有名大学を卒業しておくのが無難でしょう。自分が卒業した大学が将来、消滅してしまったら残念になってしまいますからね。また、法曹界を目指すなら、Bランク以上で法科大学院が募集中の大学に進学した方が無難かとは思います。但し、法科大学院は定期的に文部科学省が認証審査を実施しており今現在、不適合にされる危険性があるのは上智大学ですね。。。

早慶:早稲田、慶応
上理:上智、東京理科
GMARCH:学習院、明治、青学、立教、中央、法政
関関同立:関西、関西学院、同志社、立命館
産近甲龍:京産大、近畿、甲南、龍谷
南愛名中:南山、愛知、名城、中京
日東駒専:日本、東洋、駒沢、専修
西福APU:西南学院、福岡、立命館アジア太平洋

また、今回は、私立大学に限定してますが、景気が悪いと国公立大学が人気が上昇する傾向にあります。逆に景気が良くなると私立難関大学の人気が上昇する傾向なので、将来の景気がどうなっているかは分かりませんが、家計に余裕があれば国公立大学に限定しランクに下げるよりは、納得できるレベルの私立大学に進学した方が良いかも知れません。当然、人それぞれ個人の考え方によりますが、国公立大学は、受験機会が少ないので確実に合格したい場合は、どうしてもランクを下げてしまうので少々、もったいないですよね。









進学塾などの公表している偏差値についてリンクを貼ってみましたが、駿台は会員のログインが必要なのでリンクを貼ってませんのでご了承下さい。

ちなみに実際に大学受験する方は、大学の序列や偏差値ランキングをあまり気にせず勉強に励んだ方が良いと思います。難易度を知ったり、狙い目の大学を調べたりで学力が上がる訳ではありません。とりあえず、今回の記事が誰かの参考になれば幸いです。