大学進学に向け受験生が最も気になるのは大学の偏差値だと思います。模試の結果(得点)は、偏差値という成績となり、志望校に合格する可能性をA~Eランクで示されたりという事で誰もが偏差値が高い方が良いような錯覚に陥ってしまう事だと思います。確かに偏差値が高い方が受験難易度が高く一般的に入学が難しいという意味では間違いではないですが、偏差値が高くても理由は様々です。交通の便が良いだけでも相対的に人気となるので偏差値は高めになります。
今回、偏差値以外の大学を客観的に評価するランキングについて紹介します。ある意味、偏差値の割にランキングが高い大学があれば偏差値vsパフォーマンスが良いという事でお得な大学なのかも知れません。

最初の表は、QS世界大学ランキング順で、横にTHE世界大学ランキング、THE世界大学ランキング日本版、THEインパクトランキングを並べてます。

QSランキング2


次の表は、THE世界大学ランキング日本版のランキング順で、横に世界大学ランキング、QS世界大学ランキング、THEインパクトランキングを並べてます。
日本版ランキング2

偏差値以外に異なる目線で大学を調べてみるのも面白いと思います。上記のランキングは総合ランキングで順位を記載してますが、個々の項目でのランキング化もあったりするので例えば教育が充実してる方が良いとか、研究力が欲しいとか、国際性であったり、自分にとって必要な事が充実してる大学を選んで入学した方がきっと大学生活も充実しますよね。

・偏差値ランクで言われる大学群と比べると表に記載した大学と以下と概ね一致と言えなくもないですが、偏差値の割にランキングの高い大学もありますよね。

東京一工:東京、京都、一橋、東工大
早慶:早稲田、慶応
旧帝:大阪、名古屋、東北、九州、北海道
上理:上智、東京理科
TOCKY:筑波、お茶の水、千葉、神戸、横国
GMARCH:学習院、明治、青学、立教、法政
関関同立:関西、関学、同志社、立命館
金岡千広:金沢、岡山、千葉、広島
5S:埼玉、静岡、滋賀、信州、新潟
産近甲龍:京産大、近畿、甲南、龍谷
(個人的なイメージの偏差値ランク順で上から記載)

・Times Higher Educationが発表する大学ランキング
日本国内で注目度が高いのは「世界大学ランキング」「アジア大学ランキング」「世界大学ランキング日本版」「インパクトランキング」の4つです。

・THE世界大学ランキングは、大学の「研究力」に特に着目しているようです。
各大学のデータを「教育力」「研究力」「論文の引用数(研究の影響力)」「国際性」「産業界からの収入」の5分野、13の指標で分析しスコア化し順位付けされています。

・THE世界大学ランキング日本版では、日本の大学のみがランキング化されています。日本版は教育環境や学びの質、成長性に注目し、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野16項目を指標としランキング化されています。教育の受け手となる「学生調査」もランキングに反映されているとの事です。

・QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)
留学生比率、国際教員比率、学部生比率、教員ごとの引用数、学術的評判、雇用主の評判の項目を得点化し評価し総合スコアでランキング化されています。

・THEインパクトランキング
持続可能な開発目標SDGsについて大学が研究や社会貢献活動を通じて取り組んでいるのかをTHEが毎年ランク付けしています。

もっと詳しく調べたい方は以下のサイトも参考にして頂ければと思います。日本の大学以外に興味を持ったりして。。。

QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)


THE世界大学ランキング 日本版


THE世界大学ランキング(Times Higher Education)


THEインパクトランキング(THE Impact Rankings)


色々なランキングを参考に紹介してみましたが、実際には大学へ進学してからの努力が大切だと思います。場合によっては他の大学に編入したり、別の大学の大学院に進学したり大学は多様な選択もできます。ただ、大学に進学してから更に学ぶ意欲、意志の強さは必要かも知れないです。どうしても大学に入学すると達成感に浸ってサボってしまいがちですよね。